目次
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  1. 1. 仕事探しをするならITに特化した転職サイトを
  2. 2. 求人情報で見るべきポイント
  3. 3. 自分のアピールポイントを知る
  4. 4. まとめ

IT業界は慢性的な人手不足から人材獲得に必死で、ハローワークのインターネットサービスのフリーワード検索で「プログラマー」と入力すると、実に全国で1万5千人以上の求人(2019年7月現在)がひしめき合っています。それだけに他業種から転職する人も多く、前職や年齢は多岐に渡っています。今回、話を聞いたキャリア20年のベテランプログラマーの「やる気さえあれば何歳で始めてもいいんですよ」という言葉にも明確な理由があります。

 

半年間ほど専門学校に通って異業種から転職した人は「毎日、新しい知識が得られるのでとても楽しいです」と、活気に満ちあふれています。業界内では「学校に通って勉強されていた方は、なんとなくやっている方よりも成長が早い」と言われています。転職することに躊躇している方も大勢いるわけで、迷える人たちに向けて「今いる会社でやりたいことかできているのかどうか。できてないのであれば転職すればいい。」と後押をしたいです。但し、プログラマーには、向き不向きがあります。

 

「まず論理的思考が必要と言うのはよく言われることで、物事を感情とかで考えるのではなくて、しっかりと順序立てて考える人の方がいいですね。それに、できる人は基本的に日本語も上手です。結局、プログラムは言語であり、文章でもあるので、そういうスキルが高い人の方が綺麗なブログラムを書けることが多いです。あと、文章書くことはデザインに近い部分もあります。情報デザインと言われますがデザイン要素をグルーピングさせたり、整列させたりというのが必要なんです。そういう素養や能力が高い人の方が、読みやすいプログラムを書いています」

仕事探しをするならITに特化した転職サイトを

就職・転職サイトを眺める様子

プログラマーの転職はITに特化した転職サイトの閲覧や、サイトに自らの情報を登録することから始まります。転職サイトの求人方法は成果報酬型、広告掲載型、完全無料型の3種類。成果報酬型の場合、費用を勤務地に応じて一律にしているところもあれば、採用者の年収の何割かを企業が支払う転職エージェントもあります。前者は企業が発信したものに求職者が応募するのに対して、後者は非公開求人の企業が多いうえに求職者に代わってエージェントが年収・条件・入社時期などを交渉するという利点があります。完全無料型は公共職業安定所をはじめとしていくつか存在するものの、サイトそのもの知名度が低かったり求人数が少なかったりというのが現状です。どれを利用するかはその人次第ですが、複数のサイトに登録してスカウトを待つというのもひとつの方法です。また、ビジネスSNSという自社紹介プラス求人をしているサイトもあり、私たちはこんなことをやっていますとうたったことに共感した人や興味を持った人が能動的にアクションする仕組みになっています。

 

「転職サイトで言うと、プログラマー(エンジニア)向けの勉強会に参加するのはいいと思います。自分が興味ある技術や言語の勉強会に参加すれば、それらを使用している会社のプログラマーがたくさん集まるんですよ。直接交流できるので、そのツテで転職するというのはよくある話です。自分が嫌だと思っている会社に、知人を紹介しないですからね」

求人情報で見るべきポイント

求人情報には、勤務地、待遇、福利厚生、休日/休暇、勤務時間などが明確に記載されています。何を最優先するべきかは人それぞれで違いますが、作業環境や使っている技術にも着目するといいでしょう。転職のたびにキャリアアップしてきたベテランプログラマーが最優先するのは企業とのマッチング。

 

「給与や休日も全部並列で見ますけど、最優先すべきは、『そこで何ができるのか?』、『何をするのか?』ですね。それに関するスキルがあっていないと、入社してもしんどいだけなんですよ。今はインターネットでつながっているので情報格差が減っているとはいえ、やっぱり都会の方が技術の情報量が多いですね。」

自分のアピールポイントを知る

就職・転職活動中に行う面談の様子

求人に応募する際に、これまでの集大成とも言えるポートフォリオを送るのは必須です。たとえば、ソースコードを書く、GitHubにプログラムを公開している、OSSへコントリビュートしている、オープンソースに自分のプログラムを提供している、技術系のブログを書いている、趣味で作っているアプリなどは転職するうえで必ず優位に働きます。そして、面接の機会を得た際は、培ってきたスキル、能力、経験など、自分が何を持っているかを明確に伝えることが大事です。

 

「面接では総合的な判断になると思いますね。コミュニケーションの取り方であったり、今まで培ってきたスキルであったりとか、その場で行う実技試験での反応やあったりとか考え方とか。話も下手くそで字も汚くても、プログラミング技術が飛び抜けてスゴかったら、それはそれでありだと思います。あと、自分が得意な領域を複数持っていた方がいいですね。たとえば、プログラム言語しかできないではなく、プログラムもできるしサーバのこともわかるとか、山を2つ持つことが重要です」

まとめ

これまでの話をまとめると、プログラマーの転職/転職を成功させるには自分の見せ方、つまりセルフプロデュースできるかにかかっています。自分のスキルや技術を見つめ直したうえで、応募の際にはさまざまな手段で強みを前面に打ち出すようにしましょう。そうすることにより、誰にでも道は開けるのです。