目次
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  1. 1. 効率化へのこだわり
  2. 2. モチベーションを上げる秘訣
  3. 3. まとめ

最前線の現場に立ち続ける優秀なエンジニアやWebディレクターはみな知的好奇心が旺盛で、日々進化する業界のトレンドをすかさずキャッチして、自らの仕事にフィードバックしています。スキルのみならず経験に裏打ちされた独自のノウハウが豊富で、どんな事案でも引き受けてくれそうな頼もしさが備わっています。常に最新を追い求めるエンジニアならではのリアルな言葉は、W仕事をするうえで大いにヒントになるはずです。

効率化へのこだわり

少子高齢化をはじめとする様々な要因から、慢性的な人材不足に悩まされており、その中でも成長著しいWeb業界の人材問題は深刻です。規模の大小に関わらずIT企業は生産性を向上させるために業務の効率化に取り組んでおり、今回、話を訊いた数人のエンジニアは独自の考えを教えてくれました。

 

「仕事を早く終えるには動きを早くするのではなくて、止まっている時間を作らないことが重要です。これ、実は、引っ越しのバイトで学んだんですよ。家の中にいる『筆頭者』からトラックの荷台に入るまで、ずっと流れ続けるように荷物を出して、荷台への積み方も考える。流れ作業の間に入っているアルバイトはテクニックがないから、彼らには、淡々と荷物を運ばせた方が早く終わるんですね。プログラミングの仕事でも、歩みが遅かったとしても進み続ける。ゆっくりでも必ず何かが終わっていくということを意識しています。『うさぎとかめ』でも、結果はかめの方が進捗が速かったですからね」(ベテランインフラエンジニア)

効率化

「仕事の効率化というのは、非効率なことを一度体験しないとわからないかもしれないですね。そのうえで、ここは短縮できるなということに気づくわけで。そういう意味ではディレクターでも、プログラミングの考え方を知っておくと仕事の効率化に非常に役立つと思います。そして、人にお願いできることはお願いして、常に自分の時間を作ることを意識しながら仕事をする必要がありますね。そのなかでも100ある仕事を感覚的に80にできるような作業の仕方に取り組んで、残りの20は自分の時間にしないと成長できないし、楽しくはないですね」(中堅Webディレクター)

モチベーションを上げる秘訣

Webやプログラミング業界で頻繁に語られるのが「モチベーション」。人が何かをする際の動機づけや目的意識のことです。ただし、感情は人それぞれ。些細な出来事がきっかけで、一気にモチベーションが下がることもあります。そうならないためには心がけていることは何なのでしょう?

 

「仕事が面白くなってきたら勝手にモチベーションがついてくる。そこが本当のスタートライン。そうすると、あれをやろう、これをやろうというのがいくらでも出てくるようになります。そこにたどり着いたらモチベーションを保つという発想はもういらないですね。僕はインフラを仕事にするためにパソコンを始めたので、キャリア中心に考えて資格を取ったり、勉強のために大変そうな仕事をあえて担当させてもらっていたので最初はしんどかっです。でも、仕事を自由自在にできるようになったら、面白くなる。私は気が付いたら、あっという間に10年経っていました。」(ベテランインフラエンジニア)

「前はオンフレームという自社サーバだったものが、『AWS』に代表されるクラウドに移行している。そこで効率を追求することは楽しい。あと、業界がどういう流れなのか、日々Webから情報を仕入れています。エンジニアたるもの、新しいことを吸収するのが一番のモチベーションになるんじゃないですか」(中堅エンジニア)

 

「モチベーション保つために新しい技術を探しているようなところはあります。技術的なことをアウトプットするサイトを見たり、IT系のポッドキャスト番組『Rebuild.fm』を聴いたりしますね」(若手エンジニア)。

 

「人の仕事に感動することがあるんですよ。僕は仕事柄ディレクターなので、いろんな人にお願いするんですけど、予想を超えてくるものを作ってくれた時や納期よりも早く納品してくれた時はまさにそうです。あとはこちらの要望を自分で理解しようとめちゃくちゃ質問してくれる、いいものを作ろうという気概をもって聞いてくる人に接すると、この人は本気だな。自分もしっかりやらなければと思い、自ずとモチベーションは上がります。まぁ、技術に感動する時もあるけど、どちらか言うと取り組む姿勢ですよね。初心者でも一生懸命やっている人の方が感動するし、それは一年目からできることですよね」(中堅Webディレクター)

まとめ

効率化への追求や最新かつ最高のものを生み出そうという姿勢は、結果、周囲に感動をもたらし、チームや関係者のモチベーションの向上につながります。技術一辺倒に見えるWeb、プログラミングの世界も、個人の前向きな姿勢が出発点で、まさに人ありきといえます。そのため、誰もが成功する可能性があるのです。